ひょうごGENKI!農園(市民農園)

兵庫楽農生活センターHOME > 市民農園 < 市民農園を利用したい皆さんへ

市民農園を利用したい皆さんへ

市民農園で楽農生活を始めよう

 兵庫県では、暮らしの中で食と「農」に親しみ、より人間らしく豊かに生きるための行動を「楽農生活」として、全国に先駆けて提唱しています。
 「楽農生活」を実践するフィールドの一つとして、多くの市民農園が整備されています。市民農園では、土に触れ、作物を栽培・収穫する喜びと楽しみを味わうことができ、安全安心で新鮮な農産物を手に入れることができます。また、健康づくりや癒しの場として、交流の場として、子どもたちの食育の場としてなど、豊かに生きるための様々な利用が期待されます。
 みなさんも、身近な市民農園を利用して、「楽農生活」をはじめませんか。

先輩利用者からのアドバイス

安田詔宣さん
お名前 安田詔宣(やすだつぐのり)さん
利用農園 おおぞうコミュニティファーム神付ふるさと村
(神戸市北区大沢町神付)
利用期間 平成19年(2007年)4月〜
お住まい 西宮市

 兵庫県を退職し、2年間の外郭団体勤務の後、平成18年(2006年)4月に兵庫楽農生活センター楽農学校「生きがい農業コース」に入学。4〜9月の春夏野菜課程、10〜3月の秋冬野菜課程と、両方の課程を修了。1年を通じての野菜栽培の基礎を学んだ。平成19年(2007年)4月から、神戸市北区の市民農園「おおぞうコミュニティファーム神付ふるさと村」へ入園。本格的な「楽農生活」のスタートを切った安田さんに、市民農園の楽しさやこれから市民農園を始める人へのアドバイスを聞いた。

農業に興味を持ったきっかけは?

 わが国の食料自給率の低下や、食を取り巻く様々な問題を見聞きするにつけ、第二の人生では、「自分の食い扶持(ぶち)は自分で作ろう」と決意しました。ハードな農作業もこなせるよう、在職中からトレーニングジムに通って、体力づくりに励みました。農業は全くの初心者でしたので、楽農学校「生きがい農業コース」で野菜づくりを基礎から勉強しました。

あなたの市民農園ライフは?

 「神付ふるさと村」まで、西宮市の自宅からマイカーで約10分。2区画借りているので、週4〜5日来ていますが、毎日結構忙しいですよ。自宅で朝昼兼用のブランチを済ませ、11時には市民農園にやってきます。妻に用意してもらった水筒3本のお茶を飲みながら、夕暮れまで野菜たちと過ごします。

<安田さん夫妻の市民農園の野菜>
春夏野菜 じゃがいも,スイートコーン,キャベツ,レタス,ブロッコリー,なす,トマト,ピーマン,いんげん,すいか,うり,きゅうり,にんじんごぼう,さといも など
秋冬野菜 スナップえんどう,そらまめ,キャベツ,レタス,ブロッコリー,ほうれんそう,だいこん,かぶ,ねぎ,しゅんぎく,黒大豆,たまねぎ,さつまいも,はくさい など

市民農園で収穫した野菜はどうしていますか?

 宅配で、友人6〜7人に送っています。私の作ったじゃがいもやさつまいもはとても好評です。いも類なら日持ちするし、もらった方も使い勝手がいいからでしょうか。
 自宅では、妻の自慢の手料理で、新鮮な野菜を楽しみます。肉じゃが、さつまいもの天ぷら、だいこんなどのおでん、かぶの漬け物などが、わが家の食卓の定番料理です。

野菜の苗や種子、肥料や農薬などの入手方法は?

 野菜の苗は、春と秋に、市民農園であっせんしてもらいます。種子も市民農園で販売されているものを購入することもありますが、ホームセンターの園芸コーナーで色々な種子を見るのも楽しいですね。
「野菜畑」(家の光協会)、「野菜だより」(学研)などで流行の野菜の情報を得たり、市民農園で春、秋に開催される栽培講習会に参加したりして、新しい知識を身に付けるようにしています。

将来の夢は?

 楽農学校の同窓生4人でグループをつくり、市民農園での野菜づくりのほか、近くの田んぼで、そば等の栽培もみんなで楽しみながら学んでいます。将来は、もっと仲間を集めて、地域の農業を担えるような組織づくりができるといいですね。
 伝統野菜の種を保存するため、野菜の採種もしていきたいと考えています。

これから市民農園を始める皆さんへのアドバイスを

 まず、同じ市民農園で一緒にやっている人たちとの交流を楽しんでください。様々な職業や年齢層の方々と野菜づくりという共通の話題を通じて、一つになれるのが市民農園のいいところだと思います。生き方や考え方が違っても、野菜の前では平等です。市民農園では、みんなが先生であり、逆に言えば、みんなが生徒です。競争するのではなく、互いに学びあえる関係を築いてほしいですね。
 次に、市民農園でできた、自宅で食べきれないほどの野菜は、友人知人や近所の皆さんにもおすそわけしてあげてください。それは、新鮮な野菜をおすそわけするだけでなく、安全・安心をおすそわけすることになります。そして、野菜づくりの苦労話や喜びも一緒に届ければ、農業の応援団がどんどんふえていってくれるでしょう。
 また、市民農園で野菜と向き合うことで、植物の持つ生命力のすごさを感じてください。「土」に播かれた野菜の種は、「水」を含んで発芽し、「太陽の光」を浴びながら、「空気」を胸一杯に吸って成長します。野菜に向き合うことは、命の尊厳や地球環境などにも関心を持つ良いきっかけになるでしょう。

▲ページトップへ