文字サイズ

コラム

名村正一コラム 〜今日も元気に〜

前へ 次へ

第1回 人生下り坂 最高!

 最近、時間があれば観ているテレビ番組があります。
 視聴者のリクエストに応じて想い入れの場所に、60歳半ばの主人公が自転車でその場所を訪れる番組です。
 寒い中・暑い中・雨風のなかで、自転車を走らせていく行程をカメラが追いかけていくのです。
 息も絶え絶えになりながら坂に昇りつくと下り坂が待っており、その時主人公の顔がほころび、喜々として少年のような笑顔で下って行くのです。
 その時思わず出る言葉が「人生下り坂 最高!」
 目的の場所にたどり着いた時の表情は、達成感と同時に行程の苦しみなど吹っ飛んでおります。主人公と私が年齢的に近いせいか楽しく観させてもらっています。

 私は平成20年3月より「楽農学校」生きがいコースを受講し4年目を迎え、「楽農学校」に片道1時間ほどかけて通っています。よく続いていると自分でも感心しております。
 何がそうさせているのか良く分かりませんが、自分で育てた野菜の美味しさや土をいじることで癒され、同じ仲間である受講生達との出会いなどが原因でしょう。
 特に、播種後芽が出てくる頃は、植物の不思議さや愛おしさに喜び、暑さ・寒さにもかかわらず圃場に入ると夢中になり、時が過ぎるのを忘れてしまいます。
 そして、野菜として成長していく姿を見ていると、その生命力に感動すら覚えます。
こうなるとやめられません。もっと立派な野菜を、もっと美味しい野菜を、もっと違う方法で、と欲がどんどん膨らみます。
 畑違いで仕事をしてき、野菜嫌いだった私が今畑通いに一生懸命になっているとは…。
 しかし、楽しくまた贅沢な時間を過ごさせていただいています。

 先日2座席のオープンカーに老夫婦が、もうすぐ冬というのに厚手のジャンパーにマフラーを巻いて乗っておられる姿を見かけました。
 「人生を楽しんでいるな」と感じさせられた瞬間でした。
 畑仕事で疲れた身体を小さなオープンカーのバケットシートにゆだね、助手席には収穫した大根・白菜などを一杯詰め込み、遠回りしてでも好きな道を選び帰路に着く…。
 時にはそんな妄想を抱いてもよいのでは。
 洒落た人生のひとコマになりそうです。

 もっと楽しみませんか人生を。

ページトップへ