山の中での農作業が仕事のストレス解消に

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渡辺啓介さん渡辺啓介さん

居住地:兵庫県神戸市西区在住
フィルード:兵庫県赤穂郡上郡町小野豆

平成17年の5月から毎月、棚田交流人として赤穂郡上郡町の小野豆の集落を訪れている渡辺さん。
神戸の企業でコンピュータのシステムエンジニアとして働いている渡辺さんは、毎月1回の活動を楽しみにしていて、ほとんど欠かさず参加している。

今日は集落の人たち、上郡町の役場の人たち、そして棚田交流人の他の仲間たちと、作業のない冬の集まりとして、楽しく餅つきをする日である。バイクに乗って現れ、リラックスした表情で集会所に入ってきた渡辺さんは、昼食の弁当を食べながら、地域の人たちと餅つき作業の段取りについて楽しそうに話していた。

小野豆の棚田交流人全員で記念写真「棚田交流人に参加して一番良かったのは、最初からみんな和気あいあいとしていて、ボランティア活動をしているという雰囲気もないし、肩の張らない近所付き合いをしているようなところがあることです。
 生活は不便かも知れないけれど、近所同士や役場の人たちも、それぞれつながりが深くて、僕は田舎のこういった付き合い方が好きですし、自分のこととして体験できて、本当に楽しいですね。」

草刈りアウトフィット

この小野豆に来るようになってから、いろいろな体験をした。棚田の草刈りが活動の基本だが、冬に備えて鹿の防止柵を取り付けるのには苦労した。柵を山の棚田の上まで運ぶのは思ったより難しいものだった。また、そのときに初めて「力丸」(りきまる)と呼ばれる、キャタピラの運搬車を操縦させてもらった。
また棚田の作業だけではなく、田舎の食文化を体験できるのは大きな楽しみである。
こんにゃくを作ったこともあるし、夏にはそうめん流し、1月の今日は餅つきと、みんなで棚田や集落を眺めながら味わう手作りの食べ物も格別の経験である。

一番思い出に残っているのが「そば」づくり。棚田交流人の活動の一環として休耕田にそばをまき、収穫して、みんなで食べようという企画が持ち上がり、参加にも張り合いが生まれた。
7月に種を蒔き、11月に収穫し、12月にそば打ち講習と試食会を行った。

「そばがうまかったです。自分たちで種から育てたということもあるし、また収穫までたっぷり時間をかけて、来るたびに色々学ぶことも多かったし、12月の集会にはプロからそば打ちを習って、自分のつくったそばを食べたんですが、本当に最高でした。」

そばの収穫作業 そばの子実の脱粒 そばの脱穀機体験 脱穀作業風景
アンティークの脱穀機を利用 そば打ち講習会 そばの計量 そば打ち体験

棚田交流人の講習会コンピュータのシステムエンジニアリングという仕事は、お客さんとの打合せを除いて、全てコンピュータと向き合ってするものであり、じっと座っていることが多いので、日ごろからスポーツジムに通って体を鍛えたり、また時間も不規則だし、細やかな仕事からストレスも多いので、棚田交流人の活動は体にもこころにもほど良い刺激を与えてくれるらしい。

地元住民と会食する渡辺さん(中央) 「もともと山のなかでの活動が大好きで、休みには友人とキャンピングに行ったりするんですが、そうしたところに『棚田交流人』という名前と出会い、山の中の田んぼで活動できるんだ、これは面白そう、と興味を持ったのが参加の動機です。講習会を受けて参加する棚田を選びました。神戸から車やバイクで通うので、小野豆はちょうどいい距離で、非常に来やすいです。

それから、農業というもの自体にも興味がありました。子どもの頃、両親が農地を借りて野菜なんかをつくっているのを手伝ったりして、とても楽しかったので、気持ちのなかでぜんぜん抵抗はなかったですね。」

まだ独身の渡辺さん。

「結婚しても、奥さんと一緒に来たいです。来て一緒に楽しんでくれるような女性がいいですね。」

(2006年取材内容)

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