安全・安心な農産加工品づくり

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■第9回 衛生管理の徹底 3
 前回からつづく

 これまでは「衛生管理改善活動への目標づくり」に向けての第一歩として、まずは「正しい食品表示作成に取り組もう」と地域全体の加工グループ研修会と個別の添削指導により、加工グループ同士で食品表示の話題が増え、よりよい加工商品づくりに向けて切磋琢磨するようになってきました。

 このタイミングで、衛生管理をテーマに、より安全で安心なふるさと食品づくりへの改善活動を運動として地域全体の農産加工グループに提案していきました。

 衛生管理には、原材料搬入から製造工程、商品保管・出荷にわたり、取り組むことが必要です。しかし、すべての衛生管理にいきなり取り組もうとすると、目標が果てしなく高いハードルに感じ、自分がその立場になってみても手が届きそうにないと、あきらめてしまうと感じたため、何かよいほうほうはないものかと探っていました。

 それは、専門家のアドバイスで、見つけ出すことができました。
 その方法とは、「できることから一歩ずつ!」「ひとつずつ!」取り組むことです。
 みんなで、できることからひとつずつ取り組み、目標に向かって、お互いに励まし、刺激を与え合いながら取り組み続けるひとつの運動を起こすというものです。

 その専門家とは、長年、学校給食に従事され、退職間近の管理栄養士さんでした。
 ちなみに、学校給食の衛生管理レベルは、「抵抗力のない小学生低学年が食べて、安全性が確保すること」だと聞きました。

 「なるほど!ふるさと食品づくりの衛生管理の目標もこれだ!」
農産加工グループにおいても、抵抗力のない高齢者や子供に安全な加工品をつくるための衛生管理を目指すことが、消費者ニーズに応えるふるさと食品を提供することになると、この時、私は強く感じました。

 まずは、できることから、ひとつづつ衛生管理を進めてもらうために、農産加工グループ員の関心の高い製造工程から、手がけることにしました。

 衛生管理は、消費者からのクレームや事故が起きたときの対応でもっとも重視されるものであり特に製造工程の見直しが求められます。
 そこで、「消費者対応技術研修会」を計画し、消費者対応に必要な製造工程における記録と衛生管理の意義への理解を深める内容を盛り込みました。

 研修会に参加した農産加工グループ員は、どのようなことに気づき、実践への意欲は高くなったのでしょうか?

 研修会での様子は、次回ご紹介します。


高階 智世

高階 智世(たかしな ともよ)

兵庫県但馬県民局地域振興部和田山農林振興事務所八鹿農業改良普及センター
農業普及指導員(農村生活)

兵庫県西脇市生まれ。養父市在住。
1981年 兵庫県生活改良普及員となる。
北淡路、加古川、西脇、宝塚、和田山、豊岡農業改良普及センターの普及指導員を経て
2005年から 八鹿農業改良普及センター 普及指導員。

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