安全・安心な農産加工品づくり

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■第7回 衛生管理の徹底 1
 今回からは、衛生管理の徹底へ向けた農産加工グループの取り組みを紹介します。
衛生管理の徹底とは加工品の安全性を高める製造状況を作り出すことです。
それでは、今の状況からどのように取り組んでいけばよいのでしょうか?
とある加工施設の現場で「衛生管理…」という言葉を農産加工グループ員にかけてみました。すると

 「私達は、少ししか作っていないから・・・・」
 「年がいって、若い人みたいにはできないから・・・・」
 「原料があるときしか加工していないから・・・・」
 「前はそんな難しいこといわれんかったのに・・・」

と、加工グループの反応は様々です。

 また、加工グループといっても、各グループの生い立ちは様々です。
昔から作っていた漬物をある食事会に出したら、「とってもおいしい」と評判になり、その漬物を作って売ってみると、「知り合いのおみやげにもっと売ってほしい」と言われて・・・・、

 それではと、生産量を次々と増やしていき、ある時、気がついたら、地域を代表する特産になっていたという昭和の頃から活動している加工グループ。

 村おこしで地域を元気にしたいと棚田に山椒やゆずを植え、それを原料に加工品を作り、特産に育てていこうと頑張っている女性や高齢者の加工グループ。
加工グループの生い立ちによって取り組み方法は違いますが、食品として消費者に買って頂いていることは、みんな同じです。
「生産量が多い少ない」とか「自分たちが高齢である」等の理由を並べてみても、社会的には食品を作って販売している「食品製造事業者である」ことを自覚することが大切です。
だから、私は「食=命に関わる食べ物」を消費者に提供していることの認識を高めてもらえるように、農産加工グループ員にはくどいと言われる程、機会あるごとに話しかけてきました。

 そのような日々の積み重ねのなかで、具体的なステップを踏める活動へと、農産加工グループ員の「衛生管理を徹底し、安全な加工品を作る」という目標づくりを考えるように提案していきました。

 衛生管理を徹底しようと目標を持ち、気持ちをひとつにして、できるところからでも取り組もうと行動を起こしたグループは、衛生管理改善目標の約80%は達成可能です。残り20%は施設等の改造を伴うものとなり、資金が必要となります。

 その残り約20%の改善事項についても、グループ員の理解のもとに、きっちりとした資金計画をたてることができれば、まず達成可能です。

 いずれにしても衛生管理の手抜きは致命的です。早急に取り組むことが大切です。

 次回はグループ員の意識を高め、目標を作る支援を紹介します。


高階 智世

高階 智世(たかしな ともよ)

兵庫県但馬県民局地域振興部和田山農林振興事務所八鹿農業改良普及センター
農業普及指導員(農村生活)

兵庫県西脇市生まれ。養父市在住。
1981年 兵庫県生活改良普及員となる。
北淡路、加古川、西脇、宝塚、和田山、豊岡農業改良普及センターの普及指導員を経て
2005年から 八鹿農業改良普及センター 普及指導員。

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