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「棚田休耕田蕎麦を作ろう会」の代表石田さんは、6年前に兵庫県が主催する棚田保全ボランティアプログラム「棚田交流人」に参加。その活動で出会った篠山市川阪地区の棚田に惚れ込み、知人らとともに、休耕田でそばをつくる活動を開始した。 自宅から自家用車で約2時間。毎月1・2回現地に通っては、そばの栽培やそば打ち、更には地域住民との交流を行っている。
地元にはそばの栽培経験者がいなかったので、地主の山崎さんと二人三脚で試行錯誤を続けてきた。初年度は毎月1回のペースで通ったが、そばの収穫のタイミングを逃してしまったため、二年目からは月2回に増やした。
今年で4年目。毎月開催される「蕎麦の会」には、伊丹や神戸、加古川などから毎回20〜30人の参加者が訪れる。11月にはそばの収穫、12月には脱穀・精製とそば打ち。3月にも雪見とそば打ちを行った。 「医者や料理人、会社員など職業や年齢もさまざま。紹介だけでなくホームページを見てくる人などもいるみたいです。会社勤めだけしていたら絶対知り合うことのなかったような人たちと知り合えるのも、魅力ですね。」
良くも悪くも農村には、旧来の濃い人間関係が残っている。農村に入って活動を行おうと思えば、地域の方々とのつきあいはとても重要なファクターになる。 「農村地域では、都会以上に地元の方々とのつきあいはとても重要。私の場合は、気がついたり、わからないことがあったら、どんどん地元の人に聞いた。こっちが積極的にならないと。川の掃除や村祭への参加ももちろん欠かせません。」 篠山市川阪地区も例にもれず過疎と高齢化の波が押し寄せてきている。25・6世帯ある地区を歩いていても、若者の姿はほとんど見受けられない。 「3・4年前に村の祭を復活した。すると、街に出ていた子どもさんやお孫さんたちが、祭の日にがさっと戻ってきた。祭の時にね、子どもさんたちと話をしたり、お孫さんたちに川遊びを教えたりしたんだけど、それはいきいきと楽しそうにしていましたよ。でも、翌年から次第に減少し、今年はほとんど戻ってこなかった。 でも、本当は、これらの世代にこそ、田舎に来てもらいたい。私たちはその中継ぎの世代なんです。」
「休耕田となっている棚田はまだまだ結構たくさんあって、うちの棚田も手伝ってほしいと頼まれることも多い。このような期待に応えるためにも、地元の方々と協力しあって、無理しない範囲で活動を続けていきたいですね。 何かしたいけど、何をしたらいいか迷ってる人。ぜひ勇気を出してまずは行動してみましょう。ここは、景色はいいし、いい汗をかけるし、おいしいそばも食べられる。 でも、決まった仕事があるわけじゃない。参加者はみんな各自で仕事を見つけて自分でするスタイルです。自分なりに棚田での1日を楽しんで欲しい。そばを食べたいだけでも、美しい景色を見るだけでもいいので、ぜひ飛び込んできてください。 きっと、いままでの生活では見つからなかった何かが見つかるはずですよ。」 (2004年取材内容) |
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石田さんより |