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1991年、減農薬や無農薬の食品を食卓に届けることを目的に発足したコープこうべフードプラン。この取り組みと共に1998年、組合員が自ら立ち上げた組織が「フードプラン倶楽部」。フードプランの指定生産者と組合員との交流を通じて、生産者の苦労を理解し、フードプラン商品を広めていくことが主眼の組織である。
コープこうべフードプランの基準は国が定める基準よりも厳しい。減農薬や無農薬野菜がまだまだ普及していなかった時代、それらの基準を満たす野菜を生産するために、生産達は、今以上に多くのプレッシャーとストレスが抱え、試行錯誤を重ねてきた。そのような中で、フードプラン倶楽部に代表される消費者の応援と支援は、生産者を物心両面から支えてきたに違いない。現在、フードプラン倶楽部はフードプラン商品の指定産地のうち、4ヶ所の農家と1年を通じて交流活動を行っている。
「最近、姫路で白菜が不作の年が3年ほど続きました。私達は、毎年その畑に行って、苗を植えたり、収穫したり、キムチをつけたり、と農家と交流を続けていたので、とても心が痛みます。生産者の苦労と思いがわかるから、傷ものでも、少々高くても構わないので、ぜひ買ってあげたいという気持ちになります。」 「減農薬・無農薬の野菜づくりは、思っているよりとても大変です。黒大豆農家だと、朝まだ暗い4時頃には起きて、害虫を捕ることが必要です。こんな話を聞いていると、とても値段のことなど気にならなくなります。」 人一倍安全・安心の食生活に気を配るフードプラン倶楽部のメンバーの皆さんも、そこにいたる経緯はさまざま。
「子供がアトピーだったので、ちゃんとした食べ物を食べさせないといけない、自分の目の届くものを食べさせたいという想いがありました。普通の店よりは生協の方がいいかなと思ってコープこうべへ。知れば知るほど、疑問も沸いてくるし、直接生産者に聞きたい、実際この目で見てみたいと思ってフードプラン倶楽部にも入りました。
成長盛りの子ども達の食生活にはとりわけ細心の注意を払いたい。しかし、それは同時に子供たちに最もお金がかかる時期でもあり、母親たちは安全・安心よりも価格重視となってしまうことが少なくない。
「か細くて弱々しい白菜の苗が、数ヶ月後には3〜4kgもの大きな白菜になるなんて、本当に感動しました。そのうえ、農薬を使っていないから、収穫してそのままかじっても甘くておいしい!このような体験を通じて、まず農業に興味を持って欲しいですね。」 「減農薬や無農薬の野菜は全く味が違う。私は子供時代、農家で過ごしたので、その味を体が覚えている。その時の食べた懐かしい味がする。」 「減農薬や無農薬の野菜を買うようになって、子供たちの味覚が変わった。今では、お惣菜を買ってきても、子供たちは食べない。過度に味付けされたものよりもシンプルな調理法の方が好きで、家で私が作った食事の方が評判がいい。」 生産者との交流を通じて、食生活を見直してきたフードプラン倶楽部の皆さん。食生活を見直すことは、暮らし方や家族のあり方、生き方をも見直すことになると話す。
「子供も今や二児の母だが、私と同じく安全で安心な食生活には人一倍気を配っている。私達の取り組みはちゃんと子供にも受け継がれていくのだと思います。」 (2004年取材内容) |
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